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バッテリーの選び方
ですが、ここでは、太陽光発電システムに使用するバッテリー(蓄電池)の選び方について解説いたします。

バッテリーには、用途に応じたさまざまな種類のものが販売されていますが、実は基本的に独立系の小・中規模の「太陽光発電システム用のバッテリー」というものは存在しておりません。
最近になって一部の海外製品には、太陽光発電用と銘打ったバッテリーが販売されていますが、いずれも電動カートや電気自動車向けに開発されたものであり、特別に独立系太陽光発電、風力発電用ではありません。
 
このページでは、若干バッテリーの種類に関する説明をして、予算や環境に応じたバッテリーの選び方(バッテリー容量を含む)について理解を深めていただければと思います。

バッテリーの種類
独立系の太陽光発電システムで主に採用されているバッテリーには、概ね以下のような種類のものがあります。
  1. 鉛蓄電池(一般的な自動車始動用バッテリー)
  2. 鉛蓄電池(安価に構築できる蓄電側バッテリー、通称ディープサイクルバッテリー)
  3. EB蓄電池(電動カート、フォークリフト用等大容量かつ深い放電に適するバッテリー)
  4. リン酸鉄リチウムイオンバッテリー
    (現在すでに主流になっている蓄電に最適な充放電用バッテリー)
  5. 酸化鉄リチウムバッテリー
    (台湾メーカー「CAEC社」の独占特許の鉄系のリチウムイオンバッテリー)
などがあります。
また、内部構造や材質、電解液の性質にも違いがあり、

  1. 非密閉式開放型 (電解液の補充が必要) ※要メンテナンス
  2. シールド型 (電解液の補充は不要) ※メンテナンスフリー
  3. 完全シールド型 (電解液の補充は不要) ※メンテナンスフリー
  4. GEL型 (ジェル式のため補充は不要) ※メンテナンスフリー
  5. AGM型 (ガラスマット吸着式のため補充は不要) ※メンテナンスフリー
  6. 鉄系、リチウム系バッテリー (電解液がないので設置方法は自由) ※メンテナンスフリー
が代表的な蓄電システム用途に使われています。


バッテリーの価格について
鉛蓄電池(自動車始動用) 安価だが蓄電には不適
鉛蓄電池(ディープサイクル) 上記始動用バッテリーよりも安価な製品あり
リチウムイオンバッテリー
(コバルト酸リチウム )
安全な鉄系リチウムに市場は遷移している
酸化鉄リチウムバッテリー 流通量が少なく、まだ高価のまま
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー 電動バイク、EVカーで主流となっており、完全に「今」の蓄電用バッテリーとして定着している
価格もだいぶ安価になっている


小型蓄電システムには、主にディープサイクルバッテリーを採用しているので、以下バッテリーの選び方を「バッテリーに蓄えられる容量」を切り口に説明申し上げます。
バッテリーの選び方
バッテリーの種類のところで説明差し上げたとおり、コストパフォーマンスの高さから、鉛電池式のディープサイクルバッテリー(密閉式・AGM式を含む)が最も合理的な選定になると思います。
以下、そんなディープサイクルバッテリーに蓄電できる電気容量(Ah)についてリストにしてみましたので、参考にしていただければと存じます。

※ディープサイクルバッテリーは、12Vとして表示しています。また、充放電回数については、放電深度やバッテリー個体の品質(価格)によって変わりますので、あくまでも目安としてお考えください。

バッテリー容量 蓄電総量 使用できる電気
10Ahバッテリー 120Wh 120Wの家電製品が1時間(実際は45~50分)
30Ahバッテリー 360Wh 40Wの液晶テレビが9時間(実際は7時間程度)
50Ahバッテリー 600Wh 300Wの中型冷蔵庫が2時間(実際は1.5時間)
100Ahバッテリー 1,200Wh 400Wのエアコンが3時間(実際は2.5時間)
また、上記バッテリーを直列にして24V仕様にすることにより、2倍の電気を取り出すことも可能です。
弊社では、鉛蓄電池を並列接続することはお勧めしておりません。

バッテリーの選定は、用途目的に応じた「機器消費電力×使用時間」が基本となることを、このページでは理解くださると幸いです。

 

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